ハートをあたためるもの
忙しいが口癖のようで常に上からの物の言い方で病を患う父に対してものの5分程で「もうお父さんの性格大体わかりました。」と言い見切ったという感じだった。
そんな中で父母の頑なで歩み寄りのない状態に私は怒ってしまった。お世話になっている先生やいつものスタッフの方々に感謝がないと感じたのだ。
その看護士さんの事務的な応対に悲しくなった。相談と言われたけれど一方的な話だった(きっとその方なりの理由があってそうなのだろうけれど)。
私にはその方がまな板にのせた物を包丁でトントン切っている映像が浮かび、切られた物は人の想いのような気がして恐ろしかった。
患者に寄り添い、相手の為にという想いが全く感じられず、パサパサと乾燥しハートがとても冷たくなった。
何日かして次女と『僕だけがいない街』という映画を観に行った。
主人公は相手の気持ちに寄り添い大切にしようという思いやりに溢れ、相手の幸せの為に勇気をだして一所懸命なのだ。その想いは周りを動かし最後まで人を信じようとする姿にハートが暖かくなった(これから観る方もいるので詳しくは書けないけれど)。
素晴らしい映画だった。
いつも提示されてるように相対する事を体験する。気づきを促されどちらを選択するかのメッセージのように起こる。
ハートが心地良く暖かい方を選ぶ事が大切だし、そうするよう努めたい。思い込みで作った小さな世界に入らない様に。色々辛くてそこに逃げ込むのを選ぶ事もあるだろうけれど、どの人の心にも真実があって真心を選んだなら本当は心の世界が暖かく広くて素晴らしいと思えるのではないかなと思っている。
2016年03月31日 19:00